9 March 2016

Bite-sized Bunraku |文楽入門

写真は「NIKKEI STYLE」より拝借。


友人に誘われてジャパンファウンデーション主催の文楽公演に行ってまいりました。初文楽、です。
始まる前に夕食を食べたのですが、眠たくなったら困る。。。と警戒してアルコールを摂らなかったワタクシ。いやー、そんな心配まったく無用でした!

今回の公演は初心者向けの入門編といった趣向になっていて、2つの演目『艶姿女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)』と『本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)』 からそれぞれ一場面ずつ、そして演者さんたちによる文楽についての説明がありました。

この説明が楽しかった!語りを務める太夫と三味線方の方たちがどう工夫しているか、とか、人形を3人の人形遣いでどう動かすのか、とか。
人形の仕掛けを色々見せてくれたのですが、女性の人形だけ、着物の袖をきーーっと噛みしめることができるように、口元に針が仕込んであるそうな。

で、実際のお芝居なのですが、人形でここまで繊細な感情表現ができるんですねー。すっかり惹き込まれました。
さらに 『本朝廿四孝』の場面では、お姫様が諏訪神社の狐の力を借りて凍った湖を渡る、というシーンがあって、この狐に憑りつかれたお姫様が狐たちと舞い踊るんですが、その激しいこと!人形遣いさんがお姫様の人形をぶんぶん振り回しちゃって、激しい三味線の音と相まって、もうなに、ハードロック?といった感じ。

これは是非、一つの演目を通しで観てみたい。
ちょっと調べてみたところ、大阪に国立文楽劇場があって、そこで定期的に公演があるそう。
字幕があるそうで、これは嬉しい。太夫さんの語り、昔の言葉でほとんど意味がわからず、英語字幕に頼っていたので。
が、一つの演目が一部と二部に分かれていて、全部観ると長い!朝の11時から夜の9時まで。。。歌舞伎みたいですな。江戸時代の人にとっては、1日かけて楽しむ特別な娯楽だったんでしょうね~。

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