27 July 2016

Honest Burgers | 遅ればせながら。。。

数年前からグルメ・バーガー・ブームな英国。
ファーストフードとは一線を画すバーガー屋さんが雨後の筍のごとくポコポコと登場しております。
でもね、そんな バーガー屋さんには足が向かなかったワタクシ。だって、ハンバーガーが10ポンド(1400円くらい)前後するんですよ、奥さん!モスバーガーが高級品なワタクシには、検討の余地なし!だったのです。

ところが、先日、ヴィクトリアでランチの約束をしていた友人から、
「サウス・ケンジントンにオープンしたオネスト・バーガーが、先着300名様バーガー無料やってるよ」
との連絡が。
無料なら、ちょっとどんなもんだか試してみるか、と急遽場所を変更することに。
先に友人が並んでくれたお蔭で無事無料バーガーをゲットしたワタクシ達。


奥が友人がオーダーした「オネスト・バーガー」、手前がワタクシの「本日のおススメ」。「本日のおススメ」は、メキシカンっぽいバーガーで、トルティーヤ、ハラペーニョ、サワークリームなどが挟まってました。
パテの焼き加減がミディアム・レアで、ピンクのお肉に若干怯みますが、これが美味--い!肉食ってます、って感じ。
付け合わせのローズマリー・ソルトのフライド・ポテトも止まらない美味しさ。この日は暑かったので、ビールと合うことこの上なし、でありましたよ。

特筆すべきは、スタッフのみなさんの感じ良さ。
フレンドリーなうえ、ちゃんと客席に目を配っていて対応が早い!
5年で13店舗展開という急成長の秘密は味もさることながら、こんなところにもあるのかも。

というわけで、実際食べてみたら、これなら10ポンドでも納得だわー、となった次第。
まんまと彼らの戦略にハマっちゃいました(笑)


Honest Burgers
http://www.honestburgers.co.uk
★★★★☆

18 July 2016

The Strawberry Blonde | いちごブロンド

Director: Raoul Walsh
Writers: Julius J. Epstein, Philip G. Epstein and James Hagan (from a play by)
Stars: James Cagney, Olivia de Havilland, Rita Hayworth
1941/USA
★★★★☆


映画であれ何であれ、誰かに「○○見に行かない?」と誘われたら、なるべく行くようにしています。
自分ではまず選ばないな、というものでも行ってみると新たに視野が広がったりするので(あ、でもアクション映画は行かないかも。3秒以上アクションやカーチェースが続くと寝ちゃうので・笑)。
でもねー、この映画は正直迷いました~。トレーラーを確認してみると、19世紀末のニューヨークを舞台にしたラブコメらしく、なにやら陽気な音楽まで流れていて。。。

他に用事もないし、と観に行くことにしたのですが、これが行ってみて大正解。

ストーリー自体は、どうってことなくて、主人公ビフ(ジェームズ・キャグニー)は友人ヒューゴに想い人ヴァージニア(リタ・ヘイワース)を奪われただけでなく、ヒューゴのせいで濡れ衣を着せられて刑務所行きになってしまいます。ヴァージニアへの失恋直後に自暴自棄な気持ちで付き合いだしたアン(オリビア・デ・ハヴィランド)と結婚するビフですが、ヴァージニアへの想いは断ちがたく。。。だけど、最終的には、お金はあるけどお互いに気持ちのないヒューゴ・ヴァージニア夫婦を見て、誠実な妻を持った自分は幸せ者だと気付くのです。

「女の幸せは結婚相手で決まる」的な価値観とか、どっちかというと無礼なビフのどこにアンは魅力を感じたのか、とか相容れない部分もあるのですが、75年前に作られた映画を今の価値観で判断するのは意味ないですもんね。

だけどこの映画、19世紀末のニューヨークの風俗が興味深く描かれているのですよ。
馬車に乗ってデートの相手を迎えに行ったり、ダンス・ホールで踊ったり。
胸に「Y」と編み込まれたとっくりセーター着ていたカレッジ・ボーイと呼ばれるキャラクターがツボでした(Yale の Y?)。今で言う、校章の入ったトレーナーを着る感じ?

あと、当初反目し合っていたビフとアンが、ある会話がきっかけで親密になるシーンが良かったですね。

本編の後に、「皆さんご一緒に!」みたいな画面が出てきて、一緒に主題歌を歌う趣向になっていて、これが楽しかった~。歌の後、みんな一斉に拍手、でした。

それにしても、ジェームズ・キャグニーの出演作を初めて観たのですが、彼、ジャック・ニコルソンにしか見えなかった。。。


4 July 2016

A Michelin starred restaurant in the Lake District | 湖水地方の星付きレストラン

先週、義父の生誕80周年記念祭に合わせてランカシャー州の義父宅に5日ほど滞在したときのこと。
せっかくなので(?)、以前から気になっていた湖水地方の星付きレストラン L'Enclume に行ってみることに。名目は結婚記念日のお祝い。1か月以上前倒ししてみました(笑)


降りしきる雨の中(残念ながら、この滞在中お天気には恵まれませんでした。。。)ランチに向かったワタクシとツレアイ。
明るいコンサバトリーの席に通されました。


ランチは6皿コースと15皿コースの2種類。我々は6皿コースを頂くことに。
サービスの方が蝋で封印されたお品書きを持ってきてくれました。
「今日の思い出に」という割に日付が間違っていたのはご愛敬(笑)

Cod 'yolk' with pea shoot, salt and vinegar

この1皿目がね~、出色でした!
タラのムースをサフランのゼリーで包んで卵の黄身に見立ててあって、下にあられの様なサクサクしたものが敷いてありました。程よい磯の香りとマヨネーズっぽいソースが絶妙。

左上から時計周りに、パン(豚の脂とホイップ・バター)、Broth ot turnip, hen of the woods and chickweed、Grilled onions, magenta lettuce, goat's curd, chicken and yeast、Reg's guinea hen, beetroot, wood blewits

パンはサワードウブレッド。バターが美味でした。豚の脂は、ワタクシには獣度が高すぎでした。
2皿目は自家栽培の蕪のスープ。ほっこり優しいお味。テーブルでジャグからスープを注いでくれたのですが、ジャグにまだスープが残っていたのを見逃さなかったワタクシ達。「あれ、入れてほしかったね」と言い合ったのでした。
3皿目はグリルした玉ねぎ、レタス、ヤギのカード(凝乳)のサラダ的なもの。メニューにチキン、とあるのだけど、鶏肉が見当たらず。と思ったら、上に振りかけてあるパン粉みたいなのが鶏味でした!
4皿目はホロホロ鳥。ビーツのソースが甘酸っぱくてうまーい。

どのお皿も、和と北欧と足して二で割ったような器と絵画の様なお料理がお互いを引き立て合ってますねぇ。

上:Gooseberry, buttermilk, spruce
下:Holker Yoghurt, strawberry and sorrel

5皿目からはデザート。
5皿目はバターミルクのアイスクリームにグースベリーのコンポート。クランブルと緑のシャーベット(フレーバー不明)が添えてありました。バターミルク、最近、他のレストランのデザートでも見かけました。流行ってる?
6皿目はヨーグルトのムースにイチゴ。白い板状のものは甘くてパリパリしておりました。
どちらも程よい甘さで美味しく頂きました~。


最後にコーヒーを頼んだら、小さなアプリコットのアイスクリームが出てきました。アプリコットの風味が効いてて美味。

どのお皿も「これ、どうなってんの?!」というワクワク感があって、楽しいランチでありました。

ご覧のように、かーなーりポーション小さ目で、ワタクシは腹八分という感じだったのですが、ツレアイには物足りなかったそう。周りのテーブルの人たちは、チーズボードを追加しておりました(程よい熟成具合のチーズ、美味しそうでしたよ)。我々は勘定書きがエライことになるのが怖くて、チーズは断念。

で。最後にコーヒーで〆たのですが、これがテーブル脇で淹れてくれるフィルター・コーヒーだったのですよ。特別な淹れ方らしく、何かの儀式の様な作法で丁寧に淹れてくれたのですが。。。不味い。ほんのりコーヒー風味の茶色い湯、でありました。いやでも、味の分かる人にはちゃんと美味しいコーヒーなのかも?

食後に村をチョロッと散策したらば、「Award winning coffee」の張り紙のあるカフェが。また来ることがあったら、食後のコーヒーはこのカフェで飲みたいと思います。。。 


L'Enclume
http://www.lenclume.co.uk/
Cavendish Street, Cartmel, Grange-over-Sands LA11 6PZ
Tel: 015395 36362
★★★☆☆