2 May 2017

The sense of an Ending

Director: Ritesh Batra
Writers: Nick Payne, Julian Barnes (novel)
Stars: Jim Broadbent, Charlotte Rampling, Harriet Walter, Michelle Dockery, Billy Howle, Freya Mavor
2017/UK
★★★☆☆

人生の終盤にさしかかかって、若かりし日の記憶に激しく揺さぶられる男性の話。サスペンスの要素がありながらも全体的にはしっとりと落ち着いた佳作、でありました。

2011年にブッカー賞を受賞したジュリアン・バーンズの『終わりの感覚』が原作。監督は、『めぐり逢わせのお弁当』でワタクシのボリウッド映画に対するステレオタイプを打ち砕いてくれたリテーシュ・バトラ。ドラマ『ダウントン・アビー』で伯爵家のビッチィな長女メアリーを演じていたミシェル・ドッカリーが、主人公の娘役で出演しておりました。

この映画、記憶というものが如何に曖昧なものなのか、ということが描かれておりました。自分の人生が曖昧な記憶の積み重ねだとしたら、と考えると何だか落ち着かないような。でも、古い友人と「あのときさぁ」なんていう話をしていて、お互いのストーリーが微妙に違う、とか結構ありますもんねぇ。

あと、映画の主な舞台がロンドンなんだけど、「ロンドンで生活してます」という映像が良かった。ミレニアム・ブリッジで待ち合わせして、テート・モダンでお茶、とか。地下鉄の長い乗り換え通路、とか。

監督のインタビューによると、原作からかなり変えているそうで。うちの本棚に原作があったので、どこがどう変えてあるのか、早速読んでみようと思います!

30 April 2017

My first hopper | 初めてのホッパー


ロンドン初のうどん専門店「KOYA」の閉店後に登場した、スリランカとインドのタミル・ナードゥ州の料理が食べられるお店 Hoppers へ行って参りました。
このお店、予約を受け付けていない上、いつ行っても「1時間待ち」とかなのですよ。この度、中途半端な時間に行ってみたらば、運よく入ることができました♪(ワタクシ達が帰る頃には、ちょっとした行列ができておりました....)

南アジア系のレストランはちょくちょく行くのですが、パンジャブ・パキスタン系とかバングラデッシュ系とか北の方の料理が多くて、スリランカ、というのは初めてかも。


というわけで、「用語集」を参考にメニューを読み解きます。


こちらがワタクシ・チョイスの「根菜(カブ、パースニップ、黄色いニンジン)のカレー」、「ココナッツ、トマト、コリアンダーのチャツネ」、そして店名にもなっている「ホッパー」。半熟の目玉焼きが乗った「エッグ・ホッパー」です。

ホッパーは米粉をココナッツミルクで溶いてお椀型に焼いたパンケーキ。パリッパリの軽い食感で、いくらでも入りそう。

カレーは、ココナッツベースのスープにカルダモンなどのスパイスがジンワリ効いていて美味い!チャツネで味に変化を付けつつ頂きました。


こちらはツレアイ・チョイスの「ブラック・ポーク・カレー」と「ドーサ」。
ドーサはレンズマメの粉とライスバター(何だろう?)のパンケーキだそうで、こちらもパリッと軽い食感。

そして、このポーク・カレーが出色!肉とスパイスが一つにまとまって、なんだか佃煮のようなしみじみとした美味しさ、でありました。

この日はランチだったので、軽めの品数でしたが、是非再訪して別の料理も試さねば。

棚に飾ってあった人形にハートを鷲掴みにされました。欲しい!

Hoppers
49 Frith Street, London, W1D 4SG
★★★★☆

23 April 2017

Bluebell wood 2017 | ブルーベルの森 2017


近所の森のブルーベルが今年も見頃を迎えました!


新緑が眩しい森の遊歩道。ここから森の奥へ足を踏み入れると....



見渡す限りブルーのカーペットが!辺りにはふんわり甘い香りが漂っています。


この風景、何度見ても眠っていた乙女心(笑)が呼び覚まされます。
しばらく気温の低い日が続きそうなので、まだ当分ブルーベル・ウォークを楽しめそう♪


帰り際に近所の溜池でオタマジャクシを捕獲。我が家の池にお連れしました。
無事カエルになって害虫をせっせと食べていただきたい!

18 April 2017

The Salesman (Forushande) | セールスマン

Director: Asghar Farhadi
Writer:  Asghar Farhadi
Stars: Taraneh Alidoosti, Shahab Hosseini
2016/Iran = France
★★★☆☆
今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『セールスマン』。
監督・脚本は、『彼女が消えた浜辺』や『ある過去の行方』 のアスガル・ファルハーディー。

イラン映画好きの友人と期待に胸膨らませて観に行ったのですが、終演後お互いに向かっての開口一番が、「長かったね~」。若干、冗長感が否めず、途中で集中力が切れかかったり。とはいえ、観終わった後いろいろと考えさせられる秀作、でありました。

主演2人は、『彼女が消えた浜辺』に出てましたね~。シャハブ・ホセイニは主人公のいばりんぼうな夫を、タラネ・アリドゥスティは謎の女性エリーを演じておりました。
というわけで、以下かなりのネタバレとなりますので、これから観に行く、という方はそっとウィンドウを閉じてくださいませ…。
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さて。エマッドとラナは仲の良い夫婦で、小さな劇団に所属して俳優として活動しています。
映画は、この2人が住むアパートで突然工事がはじまって、崩れかける建物から住人たちが泡を食って逃げ出す、という「え、これ、パニック映画?!」なシーンで幕を開けます。急遽引っ越しを余儀なくされた2人は、とりあえず劇団仲間の所有するアパートに落ち着くことに(そこには前住人だった女性の荷物が思いっ切り残ってたりするのですが)

ずっと稽古していた『セールスマンの死』が初日を迎えた夜、一足先に帰宅したラナは何者かに襲われてしまいます。
病院に駆け付けたエマッドが目にしたのは、頭に大怪我を負った妻の姿でした。
犯人を捕まえるために警察に行こうと説得するエマッドですが、ラナは頑なに拒み続けます。恥の意識以外に、襲われる前に夫が帰って来たと勘違いして玄関の戸を開けっ放しにしたことから、自分も悪かったと思っている節があるのですよ。そして実際には何が起こったのか、を夫にも言わないのです。この辺りの心理はイスラム圏の文化から来ているのでしょうか?

夫のエマッドは、ならば、と自分で犯人探しに乗り出して、次第に復讐心に取り憑かれたようになっていきます。精神的に弱って怯える妻を労わるのが先なのでは、と思うのですが、そんな妻に対する苛立ちすら見せながら、やっきになって犯人を見つけようとするのです。
これって「俺の女に手ぇ出しやがって」的な、本人は妻のため、と思っているかもですが、完全に自分のため、な行動ですよね。
実際、妻は復讐を望んでおらず、2人の気持ちはどんどん離れて行ってしまいます。

で、結局犯人が明らかになるのですが、これが、すべての伏線がだーーーっと繋がっていく見事なシーンでしたねぇ。恐らく映画館中の人が「こいつだ!」と心の中で叫んだと思われます。

ところで、『セールスマンの死』の上演シーンが結構あったのですが、この芝居と映画の間になにかつながりがあるのかしらん?ちょっとワタクシにはわかりませんでした…。そして、イランでアメリカの芝居を上演できるんだ、ということに軽く驚きました(検閲に引っかかるセリフが、とか言ってましたが)。

2 April 2017

Bar Douro at Flat Iron Square | フラット・アイアン・スクエアのポルトガル料理屋さん


昨秋オープンしたフラット・アイアン・スクエア
ロンドン・ブリッジ駅から徒歩10分ほどの高架下にお食事処、飲み処が軒を並べております。


この日はツレアイと一緒にポルトガル料理屋さんでランチをいただきました。
こちらのお店、なんとランチは2コース9ポンド、3コース11ポンドですのよ、奥さん!(平日だけかも?)
というわけで、コースのランチをシェアすることにしました。


まずは前菜(スナック)より「蕪の葉のニンニク炒め」と「スモーク・ソーセージのコロッケ」。
蕪の葉はオリーブオイルがふんだんに使ってあって少々オイリー(香りのよいオイルだったけど)な上に、塩が混ざり切っておらず残念な一皿でありました。これが最初に出てきたので今後の成り行きに若干不安を覚えるワタクシたち…。

が、次に出てきたコロッケで早速挽回。サクッと揚がったコロッケの中身はソーセージというにはかなり肉々しく、上に載ったレモン・ガーリック・マヨと相性ピッタリ。ビールが進みます。


メインその1の「白身魚のフライとトマトごはん」。これがねー、出色、でありましたよ。
白身魚は衣サクッ、身はふんわりジューシー。その下の魚介と野菜のスープで炊いたと思われるおじやのようなごはんがしみじみ美味い!


メインその2の「ローストポークとチーズのサンドイッチ」。これもねー、美味しかった!
ポークにウォッシュ・タイプのチーズという初めて経験する組み合わせだったのですが、良いです。ビールに合う!
肉汁の染みたパンが、なんだか煮物の汁をかけたごはん、みたいな感じ。

一見、量が少ないようですが、ここまでで、お腹いっぱい。デザートまで辿り着けませんでした~。

オープン・キッチンで立ち働くシェフは、他のお客さんと会話を楽しみつつ、ワタクシたちがシェアしているのを見て、取り皿をくれたり、1品ずつだしてくれたり。

次は夜、他のメニューをワインと一緒に試してみたい!


フラット・アイアン・スクエア、他にも高架下をそのまま利用した開放型のバーやフードコート的なスペースもあって、夏の夜にわいわいするのに良さそうです。
日曜日にはフリーマーケットもやってるそうなので、そのうち覗いてみようと思います。


Bar Douro
Arch 35b Flat Iron Square, Union Street, London, SE1 1TD
Tel: 02073780524
★★★☆☆

28 March 2017

Get Out | ゲット・アウト

Director: Jordan Peele
Writer:  Jordan Peele
Stars: Daniel Kaluuya, Allison Williams, Bradley Whitford, Catherine Keener
2017/USA
★★★★☆

アメリカで黒人である、というのはとても恐ろしいことなのだ!という風刺の効いたコメディ・ホラー。そう、ホラー映画なのにコメディなのです。そしてトランプ大統領が誕生した今観ると、恐ろしさも倍増でございます。

ホラー映画、登場人物がやたら叫びまくって血みどろで…というのが苦手でほとんど観ないのですが、この映画はツレアイたっての希望により渋々鑑賞。だったのですが、めちゃくちゃ面白かったです!笑いながら恐怖を感じる、というのが新鮮でした。

この映画、恐怖シーンが何の前触れもなく突然挿入されるんですよ。で、映画館中から「ぎゃっ」「ひぃっ」という悲鳴が(笑)

物語のベースになっているのはアメリカでの黒人に対する人種差別なのですが、マイノリティへの憎悪、というよりも差別する側には悪気がないんだけど、無知やステレオタイプに基づく言動が結果として差別になっちゃってる、という事に焦点が当てられておりました。それが笑いのネタになっていて。

主演のダニエル・カルーヤ、どこかで見たことあると思ったら、英国のコメディ番組『Harry & Paul』で、秒速で駐禁切符を切りまくる交通監視員パーキング・パタウェヨを演じていた俳優さんでした。

23 February 2017

My first food of Laos | 初めてのラオス料理


各国料理店が軒を並べるロンドン。
初めてのイラン料理、初めてのミャンマー料理、初めてのペルー料理。。。すべてこの街で経験したのでした。

そしてこの度、友人が見つけたお店でラオス料理デビューを果たしました!
このお店、ロンドンに数店舗あるタイ料理屋さん Rosa's Thai Cafe の共同設立者の方が始めたそうで。

6名以上のグループしか予約を取らない、ということで17時半過ぎに行ってみたら、ご覧のように余裕で席をゲットできました。19時近くには、ほぼ満席になっていたので早めに行くのが吉ですな。


お洒落なカフェ、といった内装。東南アジアにあるバックパッカーに人気のカフェ、といった趣です。
上の写真左の照明がツボ。我が家に欲しい!


まずはラオスのビールで乾杯!
さて料理を、とメニューを見たらば、今英国ではグランジっていうんですか、かすれたフォントが流行っているのですが、それがメニューに取り入れられていて、衰え始めたワタクシの目には厳しかった(涙)

四苦八苦の末、注文した料理は
・雛鳥の炭火焼き
・豚首肉の炭火焼きのラーブ(サラダ)
・バナナの葉に包まれたごはん
の3品。


雛鳥、どーーーーん!
用意されているカトラリーがフォークとスプーンだったので、ここは豪快に手で引きちぎって齧り付きます。お肉がジューシーで美味い!ビールが進みます。
添えられているソースは甜面醤のような味噌に酸味と辛味を合わせたようなお味。唐辛子が効いていて辛いのですが、慣れると病みつきになる感じ。一緒に頼んだごはんに合います。ごはんはおこわのような感じで、少なく見えますがお腹にたまります。

サラダは美味しかったのですが、ワタクシの許容値を超えた辛さで、しばらく唇が腫れた状態に。塩も結構きつく感じました。が、このあたりは言えば調整してもらえそうです。

初めてのラオス料理、特にサラダの甘じょっぱ酸っぱ辛い味付けなんかはタイ料理に近いな、という印象でした。

近くの席の人たちが鍋を頼んでいたのですが、それが素焼きの土鍋に入って出てきて非常に美味しそうだったのですよ。次は鍋だな。 

Lao Cafe
60 Chandos Place,London, WC2N 4HG
Tel: 020 3740 4748
★★★☆☆

22 February 2017

The Past (Le passé) | ある過去の行方

Director: Asghar Farhadi
Writer:  Asghar Farhadi
Stars: Bérénice Bejo, Ali Mosaffa, Tahar Rahim, Pauline Burlet
2013/France = Italy = Iran
★★★★☆

『彼女が消えた浜辺』を観て、 要チェック、と思っていたアスガル・ファルハーディー監督。先日、BBC iPlayer で彼の2013年の作品『ある過去の行方』を発見、大喜びで鑑賞しました。

男女や親子の葛藤にまつわる心理劇に加えて、「犯人は誰だ?」的な謎解きの要素もあって、一瞬たりとも目が離せない秀作でした。

以下、かなりのネタばれとなりますので、これから観るわ~、という方はそっとウィンドウを閉じてくださいませ…。
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さて。映画はパリの空港に到着したアフマドをマリーが迎えに来る場面で幕を開けます。このシーンがねぇ、絶妙なのですよ。2人の関係はまだわからないのだけど、親しさの中に一触即発的な緊張感のある微妙な空気が彼らの間に流れていることはわかるのです。なになに?と一気に惹き込まれます。

やがて2人は夫婦で、だけどアフマドがマリーの元を去って故郷のイランに帰っていたことが明らかになります。マリーにはすでに新しい恋人サミールがいて、彼と結婚するために正式な離婚手続きをすべく、アフマドを呼び寄せたのでした。

このマリーを演じたのが『アーティスト』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたベレニス・ベジョ。魅力的なんだけど、なんだかエライ自分勝手な女性を好演しておりました。『彼女が消えた浜辺』の主人公といい、この監督の描く女性ってちょっとビッチなんですよねぇ。監督の女性観を反映してるのかしらん?

マリーは、自分の2人の娘に加えて、すでにサミールとその息子と一緒に暮らしています。なのに、アフマドにホテルではなく自宅に泊まるよう言ったりするわけですよ。その間、サミールには自分の家に帰ってもらって(!)。そこには最近うまくいっていない、難しいお年頃の娘リュシーとの関係を取り持って欲しいという思惑があるのですが。

さて、このリュシー、反抗期で母親に反発しているのかと思いきや、サミールが既婚者で彼の妻が自殺未遂を起こして昏睡状態にあるのに、結婚を考えている母親が許せない、と。さらには実は妻が自殺を図る前日に、マリーとサミールがやり取りしたメールを彼女に転送していて、それが自殺の原因ではないかと罪の意識に苛まれていたのです。

このあたりの事情をアフマドが聞き出すのですが、一緒に暮らしていた頃はさぞ子供たちに慕われていたんだろうな、というのが伝わってくるんですよね~。

妻の自殺の原因、というのはその後新たな展開があって、結局は謎のままなんですけどね。だけど、本当は何があったのか?を推測するのに十分な材料が提供されているので、一緒に観た人と楽しくあーだこーだ言い合えそうです。

来月には、ファルハーディー監督の新作『セールスマン』が封切られます。是非とも観に行かなくちゃ!

6 February 2017

Venetian tapas | ベネチア風小皿料理


再開発された St James's Market に入っているベネチア風小皿料理のお店 Veneta に行ってきました。
ロンドン市内で何軒ものタパス・バーを経営する Salt Yard グループの新しいお店ということで、かなり期待値高めで訪問。


ほんのりアールヌーボーな内装。照明がかなり落としてあって、ロマンチックな雰囲気です。
ワタクシたちは女子2名での訪問だったのですが、他のお客さんはデートと思しきカップルが多かったです。

さて、そんな感じでオーダーしたのは。。。
ブッラータ、ピンク・ラディッキオ、オレンジ、サンファイアのような野菜、クルトンのサラダ
ミラノ風リゾット、スモークした鱈のような魚、スコッチ・エッグ
菊芋の蒸し煮、カーボロネロ、サツマイモのチップス、ゴルゴンゾーラ・クリーム
タコの炭火焼き、ポレンタ、ペペロナータ、バジルのソース
の4品。

ブッラータ、ピンク・ラディッキオ、オレンジ、サンファイアのような野菜、クルトンのサラダ

ブッラータ、バターのような風味が濃厚でとってもクリーミーでした。ピンクのラディッキオ、何かの花びらかと思って一瞬ギョッとしました(笑) 

ミラノ風リゾットは本日のおススメだったのですが、サフランの風味がほとんどなくて、「高級なケジャリー」のようでありました。今考えると、それが狙いだったのかも?

他の料理も美しく盛り付けられていて美味しかったのですが、どうにもこうにもポーションが小さい!最初に頼んだ4皿では足りず、追加でパスタをオーダー。
したのですが、このパスタがなかなか来なくて、どうしたんだろうね?なんて言っていたら、
「お客さまのオーダーされたパスタですが。。。」
と眉毛を八の字にしたマネージャ氏がやって来て
「シェフが2回作ったものの納得のいく仕上がりにならなかった、と申しておりまして。店からのサービスということで別のパスタに変更していただくことは可能でしょうか?」
と。
軽くビックリしたものの、ならば、と別のパスタをオーダー。今度は速攻で出てきました(笑)

このレストラン、さっきも書きましたが、いかんせんポーションが小さい(タパス、ということを差し引いたとしても)。最終的にワタクシは腹八分で、友人は「なんだか物足りない」と言っておりました。男性と一緒にたらふく食べたらお勘定書きがとんでもないことになりそうです。
とは言え、かなりオオバコな上、今はまだ空いているので「レストラン難民」になりそうな時に備えて覚えておくと良いかも。朝から晩までとおしで開いているということで、中途半端な時間に小腹が空いたときにも使えそうです。

Veneta
http://www.saltyardgroup.co.uk/veneta/
3 Norris Street, London SW1Y 4RJ
Tel: 0203 874 9100
★★★☆☆

3 February 2017

Modernismo in Catalonia 4 | カタルーニャ モデルニスモを巡る旅 4


すっかり間が空いてしまいましたが、秋に行ったカタルーニャの旅。
最後に訪れたのはバルセロナから列車で1時間半ほど内陸に行ったところにあるビックという街。
バルセロナ出身の画家ホセ・マリア・セルト作の壁画が街の教会にあって、それを見に行ったのでした。
なのですが、ワタクシ自身はさほど壁画に興味がなく。おまけにポカポカ陽気のバルセロナとは打って変わってビック激寒。バルセロナ仕様の服装でぶるぶる震えながら歩く羽目に。


という訳で、かなりテンション低めだったのですが、地図をもらいに入った観光案内所でこのお人形さんたちを発見!一気にテンション上がりました。
なんでも、このお人形さんたちは巨人で、毎年巨人が街中を練り歩くお祭りがあるのだとか。是非とも見てみたい、その祭り!(確か7月開催とおっしゃっていたような。せっかく聞いたのに記憶が曖昧。。。) 

ビックは小さいながらも新旧の建築様式の建物が並んでいて、散策が楽しい街。この地方は養豚が盛んだそうで、街中にほんのり芳ばしい香りが漂っておりましたが(笑)


いかにも南欧、な小道。


教会で壁画に大興奮のツレアイと友人J。一人早々に切り上げて広場に出たらば、祭り関係者と思しき人たちが巨人を撮影していました。ワタクシも横からパチリ。おさげ髪と手に持った薬缶(?)が可愛い!

 しばらくの後、てくてく歩いて(!)去って行きました。巨人、デカいでしょ?

謎の植物。花の蕾?それとも果実??


ビックには古代ローマの神殿もあります。ここは、もともと誰かのお屋敷で、お屋敷の中からこの神殿が出てきたのだとか。

今回は寒さに耐え切れず早々に切り上げてしまったのですが、暖かいときに、できれば祭りの時期に再訪したい! 

バルセロナ到着後、駅の外に出たら謎の塔がズラリ。

21 January 2017

Paterson | パターソン

Director: Jim Jarmusch
Writer: Jim Jarmusch
Stars: Adam Driver, Golshifteh Farahani, NAGASE Masatoshi, Nellie
2016/US=Germany=France
 ★★★★☆

ジム・ジャームッシュ監督の新作『パターソン』 。すでに観てから1カ月近く経ってしまいましたが、忘れないうちに感想をば。

主人公のパターソンは、ニュージャージー州のパターソンという街で(ややこしい!)妻のローラ、犬のマーヴィンと一緒に暮らしています。
バスの運転手をしているパターソン、朝出勤して滝の前でランチを食べて夕食後に犬の散歩のついでに行きつけのバーでビールを一杯飲んで、と淡々と日課をこなす日々を過ごしています。
そんな彼は詩人でもあって、ふと浮かんだ詩をノートに書きつけるのですが、ぷくぷくと泡のように出てくる言葉を紡いでいく様子がよかった!それこそ詩的で。

一方、妻のローラはほとんど家から出ないのだけど、常に新しいプロジェクトに取り組んでいて、やたらと変化に富んだ生活を送っています。このローラを演じていた Golshifteh Farahani、どこかで見たことあるなぁと思ったら、以前観たイラン映画『彼女が消えた浜辺』で少々イラつく主人公を演じていた女優さんでした!

この映画の最大の魅力は、パターソンと彼の周りにいる「一見まともなんだけどすこーしだけズレてる人々」とのゆるーい会話。ジャームッシュ節、健在です。

久々に永瀬正敏さんの姿を見られたのも嬉しかった!アジのあるおじさんを演じておりました。

そして最優秀俳優賞は、犬のマーヴィンに捧げたいと思います。

18 January 2017

Endless Poetry (Poesía sin fin) | エンドレス・ポエトリー

Director: Alejandro Jodorowsky
Writer: Alejandro Jodorowsky
Stars: Adan Jodorowsky, Brontis Jodorowsky, Leandro Taub, Pamela Flores
2016/Chile=Japan=France=UK
 ★★★★☆

チリのマルチアーティスト、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の新作映画を観に行ってきました。
と言っても、彼のことは存じ上げておらず、映画館でたまたま目にした予告編が楽しそうだった、というのが観に行った動機なのですが。

映画はどうやらホドロフスキー氏の自伝らしく、思春期から青年となってパリに移住するまで、サンティアゴで個性溢れる芸術家仲間と過ごした日々が綴られています。

もうねー、この映画の何もかもが好き。
現実と虚構が入り混じったようになっていて、一緒に観に行った友人が言っていたように「まるで詩の世界を映像化したよう」でありました。
あと、アレハンドロ少年の子供部屋のインテリアがストライクゾーンど真ん中。
細かいエピソードを積み重ねていくのですが、それぞれに予期せぬオチが付いていて「おぉ、そうくるか!」などと思っているうちにあっという間に映画が終わっちゃって。後で上映時間が2時間と知ってビックリでした。
小人症の人々やら非常に体格の良い女性やらサーカスやら出てくるあたり、ちょっとフェリーニの映画を思わせますな。

ちなみに、主人公のアレハンドロを演じた Adan Jodorowsky とその父親を演じた Brontis Jodorowskyは、ともにホドロフスキー氏の息子だそう。

この映画には、前日譚となる『リアリティのダンス』という映画があるそうで。こちらも是非観てみたい!

14 January 2017

White morning | 雪の朝


昨日のこと。
前日の夕方から降り始めた雪で、朝起きたら一面銀世界になっておりました。こんなにまとまった雪が降ったのは、今の家に越して来てから初めて!


という訳で、朝食の後、森へ散歩に出かけました。




いつも通る小道。雪の重みで枝がしなって獣道のようになっておりました。
我が家の庭の灌木も雪に押しつぶされ気味になっていて、大慌てで払い落としました。雪国で雪吊や雪囲いが必要な理由がよーっく分かりました。


散歩の後、冷え切った身体を緑茶で温めたのでした(こういうときには、コーヒーや紅茶より緑茶がしっくりきますな。炬燵があれば言うことなし)。

13 January 2017

Silence | 沈黙 - サイレンス -

Director: Martin Scorsese
Writer: Jay Cocks, Martin Scorsese, ENDO Shusaku (based on the novel by)
Stars: Andrew Garfield, Adam Driver, Liam Neeson,KUBOZUKA Yosuke, ASANO Tadanobu, Issei Ogata
2016/Mexico=Taiwan=USA
★★★☆☆

原作ものの映画で、「原作を先に読むか、映画を先に観るか」 というのは意見の分かれるところ。ワタクシの場合、原作を先に読むと、頭の中に「俺バージョン」ができちゃって映画にガッカリすることが多いので、大抵、映画を先に観るようにしています。

が。マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の『沈黙』を映画化したと聞いたとき、宗教に詳しくなければ信仰心も持ち合わせていないワタクシに理解できるのか?と心配になって、先に原作を読んでおくことにしたのです。

準備万端で映画館に向かったのですが、なんと言うか、観ている間中ずーっと原作のダイジェスト版、という感が拭えず。160分という長尺だったのですけど。主人公の内面の動きで進んで行く物語を映像化する、ということの限界か?

とは言え、その映像美には目を見張るものがありました。恐ろしいシーンでさえ、なんとも美しくて。
日本が舞台のシーンは台湾で撮影したそうですが、長崎の漁村や市中の様子が見事に再現されておりました。 

日本から出演した俳優陣、良い仕事してましたねぇ。
浅野忠信を楽しみにしていたのですが、「いつ出てくるんだろう?」と思っている間に映画が終わっちゃって。エンドロールで、ずっと新井浩文だと思ってた人が浅野忠信だった、と判明したのでした(とほほ)。
あと、鍵となるキチジロー役を演じた窪塚洋介くん。恐らく原作を読んでなかったら称賛ものの演技だったのですが、ワタクシの中のキチジロー像とあまりにもかけ離れていて。。。男前すぎる上に、目力が強すぎる!もう少し目つきに小狡さがあると良かったかなぁ。
個人的には久しぶりにイッセー尾形の姿を見られたことが嬉しかった!重苦しい映画に、ほんのり笑いを添えておりました。

7 January 2017

Banksy spotting | バンクシーを探せ!

Graffiti Area, Cargo on Rivington Street

年明け早々に友人 K さんが日本からやって来ました。
6年ぶりの再会を果たした後、バンクシーをこよなく愛する彼女と一緒に「ロンドン バンクシー巡り」へゴー。コチラコチラのサイトを参考に、ロンドン中をウロウロと。これが、宝探しのようでとっても楽しかったのですよ!

Rat, Tooley Street
初期の作品だそう。

まず向かったのは、ロンドン・ブリッジ。橋の下を通る路地に小さなネズミのグラフィティが。
バンクシーのグラフィティは消えたり、上書きされたり(!)しているものが多いそうで、そのぶん見つけた時の喜びは格別です。

幸先の良いスタートを切った我々、この後、ショーディッチに移動しました。


ヒップスターの街、ショーディッチ。バンクシー以外にも見応えのあるグラフィティが盛りだくさん。


壁の上の方や下の方にも色々いて楽し~♪
ショーディッチで壁をジロジロ眺めながらフラフラ移動する東洋人2人組を見かけた貴方、それはきっとワタクシ達です。


Guard Dog & His Masters Voice, Cargo on Rivington Street

Cargo というクラブ兼ビアガーデンの中庭には、バンクシーの作品が2点もありました!(この犬と一番上の写真)


こちらも Cargo の中庭。ちょっと浮世絵の影響が感じられる?夏にここでビール飲んだら、気持ちよさそう。


ショーディッチを堪能した後は、イズリントンのエセックス・ロードへ。

Very Little Helps, Essex Road

その昔、毎日のようにこの道をバスで通っていたので、今回見たグラフィティの中で唯一これは前に見たことあり。と言いつつ、場所を勘違いしていて思いっ切り通り過ぎたのですが(笑)保護されているものの、記憶の中の作品より大分劣化が進んでいます。

Falling Shopper, Bruton Lane

最後はメイフェアに移動。
移動している間に日がとっぷりと暮れてしまって、見えるかなぁ?と心配していたのですが、見えました!
素晴らしい保存状態。ただ、ビルが使われていない感じで、建築現場風の塀で囲まれているのが気になります。

この後、近くのパブで休憩。ツアーの成果を祝って乾杯したのでした。
いつか巡ってみたいと思っていたバンクシーのグラフィティ。ただ、ロンドンに住んでいるとなかなか腰が上がらないんですよね~。実際に巡ってみると、普段通らないような道を歩いたりして、新しい発見もありました。本当、今回は良い機会を与えていただきました!