30 April 2017

My first hopper | 初めてのホッパー


ロンドン初のうどん専門店「KOYA」の閉店後に登場した、スリランカとインドのタミル・ナードゥ州の料理が食べられるお店 Hoppers へ行って参りました。
このお店、予約を受け付けていない上、いつ行っても「1時間待ち」とかなのですよ。この度、中途半端な時間に行ってみたらば、運よく入ることができました♪(ワタクシ達が帰る頃には、ちょっとした行列ができておりました....)

南アジア系のレストランはちょくちょく行くのですが、パンジャブ・パキスタン系とかバングラデッシュ系とか北の方の料理が多くて、スリランカ、というのは初めてかも。


というわけで、「用語集」を参考にメニューを読み解きます。


こちらがワタクシ・チョイスの「根菜(カブ、パースニップ、黄色いニンジン)のカレー」、「ココナッツ、トマト、コリアンダーのチャツネ」、そして店名にもなっている「ホッパー」。半熟の目玉焼きが乗った「エッグ・ホッパー」です。

ホッパーは米粉をココナッツミルクで溶いてお椀型に焼いたパンケーキ。パリッパリの軽い食感で、いくらでも入りそう。

カレーは、ココナッツベースのスープにカルダモンなどのスパイスがジンワリ効いていて美味い!チャツネで味に変化を付けつつ頂きました。


こちらはツレアイ・チョイスの「ブラック・ポーク・カレー」と「ドーサ」。
ドーサはレンズマメの粉とライスバター(何だろう?)のパンケーキだそうで、こちらもパリッと軽い食感。

そして、このポーク・カレーが出色!肉とスパイスが一つにまとまって、なんだか佃煮のようなしみじみとした美味しさ、でありました。

この日はランチだったので、軽めの品数でしたが、是非再訪して別の料理も試さねば。

棚に飾ってあった人形にハートを鷲掴みにされました。欲しい!

Hoppers
49 Frith Street, London, W1D 4SG
★★★★☆

23 April 2017

Bluebell wood 2017 | ブルーベルの森 2017


近所の森のブルーベルが今年も見頃を迎えました!


新緑が眩しい森の遊歩道。ここから森の奥へ足を踏み入れると....



見渡す限りブルーのカーペットが!辺りにはふんわり甘い香りが漂っています。


この風景、何度見ても眠っていた乙女心(笑)が呼び覚まされます。
しばらく気温の低い日が続きそうなので、まだ当分ブルーベル・ウォークを楽しめそう♪


帰り際に近所の溜池でオタマジャクシを捕獲。我が家の池にお連れしました。
無事カエルになって害虫をせっせと食べていただきたい!

18 April 2017

The Salesman (Forushande) | セールスマン

Director: Asghar Farhadi
Writer:  Asghar Farhadi
Stars: Taraneh Alidoosti, Shahab Hosseini
2016/Iran = France
★★★☆☆
今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『セールスマン』。
監督・脚本は、『彼女が消えた浜辺』や『ある過去の行方』 のアスガル・ファルハーディー。

イラン映画好きの友人と期待に胸膨らませて観に行ったのですが、終演後お互いに向かっての開口一番が、「長かったね~」。若干、冗長感が否めず、途中で集中力が切れかかったり。とはいえ、観終わった後いろいろと考えさせられる秀作、でありました。

主演2人は、『彼女が消えた浜辺』に出てましたね~。シャハブ・ホセイニは主人公のいばりんぼうな夫を、タラネ・アリドゥスティは謎の女性エリーを演じておりました。
というわけで、以下かなりのネタバレとなりますので、これから観に行く、という方はそっとウィンドウを閉じてくださいませ…。
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さて。エマッドとラナは仲の良い夫婦で、小さな劇団に所属して俳優として活動しています。
映画は、この2人が住むアパートで突然工事がはじまって、崩れかける建物から住人たちが泡を食って逃げ出す、という「え、これ、パニック映画?!」なシーンで幕を開けます。急遽引っ越しを余儀なくされた2人は、とりあえず劇団仲間の所有するアパートに落ち着くことに(そこには前住人だった女性の荷物が思いっ切り残ってたりするのですが)

ずっと稽古していた『セールスマンの死』が初日を迎えた夜、一足先に帰宅したラナは何者かに襲われてしまいます。
病院に駆け付けたエマッドが目にしたのは、頭に大怪我を負った妻の姿でした。
犯人を捕まえるために警察に行こうと説得するエマッドですが、ラナは頑なに拒み続けます。恥の意識以外に、襲われる前に夫が帰って来たと勘違いして玄関の戸を開けっ放しにしたことから、自分も悪かったと思っている節があるのですよ。そして実際には何が起こったのか、を夫にも言わないのです。この辺りの心理はイスラム圏の文化から来ているのでしょうか?

夫のエマッドは、ならば、と自分で犯人探しに乗り出して、次第に復讐心に取り憑かれたようになっていきます。精神的に弱って怯える妻を労わるのが先なのでは、と思うのですが、そんな妻に対する苛立ちすら見せながら、やっきになって犯人を見つけようとするのです。
これって「俺の女に手ぇ出しやがって」的な、本人は妻のため、と思っているかもですが、完全に自分のため、な行動ですよね。
実際、妻は復讐を望んでおらず、2人の気持ちはどんどん離れて行ってしまいます。

で、結局犯人が明らかになるのですが、これが、すべての伏線がだーーーっと繋がっていく見事なシーンでしたねぇ。恐らく映画館中の人が「こいつだ!」と心の中で叫んだと思われます。

ところで、『セールスマンの死』の上演シーンが結構あったのですが、この芝居と映画の間になにかつながりがあるのかしらん?ちょっとワタクシにはわかりませんでした…。そして、イランでアメリカの芝居を上演できるんだ、ということに軽く驚きました(検閲に引っかかるセリフが、とか言ってましたが)。

2 April 2017

Bar Douro at Flat Iron Square | フラット・アイアン・スクエアのポルトガル料理屋さん


昨秋オープンしたフラット・アイアン・スクエア
ロンドン・ブリッジ駅から徒歩10分ほどの高架下にお食事処、飲み処が軒を並べております。


この日はツレアイと一緒にポルトガル料理屋さんでランチをいただきました。
こちらのお店、なんとランチは2コース9ポンド、3コース11ポンドですのよ、奥さん!(平日だけかも?)
というわけで、コースのランチをシェアすることにしました。


まずは前菜(スナック)より「蕪の葉のニンニク炒め」と「スモーク・ソーセージのコロッケ」。
蕪の葉はオリーブオイルがふんだんに使ってあって少々オイリー(香りのよいオイルだったけど)な上に、塩が混ざり切っておらず残念な一皿でありました。これが最初に出てきたので今後の成り行きに若干不安を覚えるワタクシたち…。

が、次に出てきたコロッケで早速挽回。サクッと揚がったコロッケの中身はソーセージというにはかなり肉々しく、上に載ったレモン・ガーリック・マヨと相性ピッタリ。ビールが進みます。


メインその1の「白身魚のフライとトマトごはん」。これがねー、出色、でありましたよ。
白身魚は衣サクッ、身はふんわりジューシー。その下の魚介と野菜のスープで炊いたと思われるおじやのようなごはんがしみじみ美味い!


メインその2の「ローストポークとチーズのサンドイッチ」。これもねー、美味しかった!
ポークにウォッシュ・タイプのチーズという初めて経験する組み合わせだったのですが、良いです。ビールに合う!
肉汁の染みたパンが、なんだか煮物の汁をかけたごはん、みたいな感じ。

一見、量が少ないようですが、ここまでで、お腹いっぱい。デザートまで辿り着けませんでした~。

オープン・キッチンで立ち働くシェフは、他のお客さんと会話を楽しみつつ、ワタクシたちがシェアしているのを見て、取り皿をくれたり、1品ずつだしてくれたり。

次は夜、他のメニューをワインと一緒に試してみたい!


フラット・アイアン・スクエア、他にも高架下をそのまま利用した開放型のバーやフードコート的なスペースもあって、夏の夜にわいわいするのに良さそうです。
日曜日にはフリーマーケットもやってるそうなので、そのうち覗いてみようと思います。


Bar Douro
Arch 35b Flat Iron Square, Union Street, London, SE1 1TD
Tel: 02073780524
★★★☆☆