24 August 2017

Dunkirk | ダンケルク

 Director: Christopher Nolan
Writer: Christopher Nolan
Stars: Fionn Whitehead, Mark Rylance, Tom Hardy, Kenneth Branagh
2017/UK = Netherlands = France = USA
★★★★☆

いや~もう、この映画!見終わった後、グッタリ疲労困憊でございました~。

第二次大戦中の 1940 年。ドイツ軍のフランス侵攻を食い止めるべく戦っていた英仏連合軍が、フランス北部の港町ダンケルクに追い詰められます。背後をドイツ軍に囲まれ、前方は海という状況で 40 万人の兵士が取り残されてしまうのです。果たして彼らを無事救出できるのか?!という実際にあったダンケルク撤退作成が陸、空、海の 3 つの視点で描かれているのですが…。

以下、かなりネタバレとなりますので、これからご覧になる方はそっとウィンドウを閉じてくださいませ…。
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この映画、ほとんどストーリーらしきストーリーがなくて、さらには、ほとんど会話らしき会話もなく、若者たちがひたすら逃げ回っているんですね~。海岸で救出船に乗り込もうと集まっているところをドイツ軍の戦闘機に爆撃されて逃げ回り、やっと船に乗り込んだと思ったら戦闘機や U ボートに攻撃されて沈みゆく船に閉じ込められ、必死に脱出して燃えさかる海を泳いで振出しに戻る…というのが息つく暇もなく延々と。

同時に上空ではトム・ハーディ演じる空軍パイロットが、撤退作戦を支援すべくドイツ軍戦闘機と空中戦を繰り広げているのですが、燃料がギリギリしかなくて。

さらに軍に要請された民間の漁船やらクルーザーやらがイギリス沿岸からダンケルクを目指します。ポンポン船のおじいちゃん船長たちが弾丸がバンバン飛び交う中で兵士たちを救出するんですよ!

こんな諸々を自分も参加しているかのようなグラングラン揺れる映像と、チッチッチッチッという秒針音の入った音楽で観るんですもの、そりゃ疲れますよ。
だけどね、まだ少年のような無名の兵士たちと右往左往する体験は、 間違いなく「戦争イヤ、絶対!」という思いを強くしてくれます。

あと、チャーチル首相の有名な演説("We shall never surrender")は、この時のものだったんですね~。

Wiki によると、このとき、カレーでも英軍部隊がドイツ軍に包囲されていたのだけど、ドイツ軍を惹き付けておくために救出されなかったのだとか。むむむ…。

21 August 2017

A 5,000 km journey in Namibia 8 | ナミビア 5,000 キロのたび 8

塩田。奥に見えるのはフラミンゴの群れ。

存分にアザラシたちと戯れたワタクシたち、 午後はウォルビスベイの南側の半島へ。フラミンゴとペリカンに会いに行きました。


ウォルビスベイで散々迷ったワタクシたち、半島の入口に掘っ立て小屋のような観光案内所があったので、ペリカンを見るのはここで良いのかツレアイが聞きに行くことに。が、速攻出てきたツレアイ、困惑顔で「なんか寄付しろ、とか言ってる…」と。「はぁ?!」「100ドル寄付しろって」
どうなってるんだ、と思っていると地図を抱えたオヤジが出てきて「いくらでもいいから、払える額を寄付して」と。
いくらでもいいって…(笑)払える額などなかったので、そのまま先へ進んだのでした。


しばらく進むと、ペリカンの群れが!


結構大きな鳥なのですね~、ペリカンって。
丁度家路につくところだったらしく、このすぐ後にどこかへ飛び去って行きました。


その後、製塩所の塩田に沈む夕日を眺めたのでした。



明けて翌朝、スワッコプムントを後にエトーシャへ向けて出発しました。
途中、オジワロンゴという街でランチ休憩。ワニ園のレストランでワニ・ケバブを頂きました。ワニ肉はパサついた鶏肉のような感じ。
食後、ワニ園を見学。



このワニたちはハンドバッグやベルトになる運命だそうな。


園主のオヤジが子ワニに触らせてくれました。お腹はプラスチックのようで、背中はゴワゴワしておりましたよ。

その後、一路エトーシャへ。エトーシャではこの旅の最後のハイライト、サファリを堪能します!

16 August 2017

Delicious tapas in Fitzbovia | フィッツロビアの絶品タパス


昨日のこと。少し前にツレアイが友人たちと一緒に行ったタパス屋さんが美味しかった、というので連れて行ってもらいました。

フィッツロビアにあるドレイクス・タバンコ。間口が狭くてうっかり通り過ぎそうになりますが、ウナギの寝床のようになっていて奥へずずいっと進むと居心地よさげなダイニング・スペースが。


英国男子的には、「友人同士で料理を分け合う」というのは親密過ぎて気まずいそうで、ツレアイと友人たちはシェアせずに同じタパスを黙々と食べ続けたそうな。


ワタクシたちは勿論シェアしましたとも!
写真左上から時計回りに「リーク(ポロネギ)のムース、キャラメライズした玉ねぎ、ヘーゼルナッツ、ぶどう」、「モルシージャ(血のソーセージ)、焼きリンゴとショウガのピュレ、タラゴンのペスト、松の実」、「チーズケーキ、桃のコンポート」、「タコのガリシア風」。
どの料理も奇をてらっているようで実は直球勝負、な印象。素材の味がギュッと濃縮されていてワインが進む進む。
特にタコは柔らかくてうま味が強く、シーフード嫌いのツレアイもパクついておりました。 
チーズケーキはウォッシュタイプのチーズを使っているらしく、癖のあるチーズの風味が強くて好みが分かれそう。
この 4 皿とパンでお腹いっぱいになりました。色々食べるなら 4 名くらいで行くのがベストですな。

こちらのレストラン、店名の「タバンコ」とはアンダルシア地方のワインとシェリーを供する居酒屋のことだそう(次回は是非シェリーを試してみなくては!)。そして「ドレイクス」は、16世紀に初めてシェリーをスペインからイングランドに持ち帰ったサー・フランシス・ドレイクからとっているのだそう。このドレイクさん、イングランド艦隊の司令官としてスペインの無敵艦隊を打ち破った人でもあるそうですが。

Drakes Tabanco
3 Windmill Street, Fitzrovia, London W1T 2HY
Tel: 020 7637 9388
★★★★☆

9 August 2017

A 5,000 km journey in Namibia 7 | ナミビア 5,000 キロのたび 7


ナミビア滞在 7 日目。この日は丸一日かけてナミブ砂漠を北上、ナミビア第二の都市スワコップムントを目指します。


スワコップムント手前のウォルビスベイにある砂丘群。ここにはナミビアで一番標高の高い砂丘デューン 7 があって、みなさん、せっせと登っておられました。


夕方、無事スワコップムントに到着。宿に荷物を置いて海辺に散歩に出かけました。
写真の桟橋の先端にはその名も Jetty (英語で桟橋の意)というレストランが。リューデリッツで出会った U さんが「美味しかったよ」と言っていたので、この日の夕食はここで頂くことに。

レストランの開店時間まで桟橋のたもとにあるカフェで、大西洋に沈む夕日を眺めつつ一杯。

ここの地魚(カレイ)のソテー、今回の旅の食事の中で一番美味しかったです!

翌朝、アザラシに会いにケープ・クロスへ。
ケープ・クロスは 1486 年にヨーロッパ人がナミビアに初上陸を果たした地、なのですが、海岸がアザラシの一大コロニーになっていて、8 ~ 10 万頭が暮らしているそう。


駐車場脇のピクニック・エリアもご覧のとおり。もうねー、どっちを向いてもアザラシだらけ。


海岸には高床式の遊歩道があって、そこから観察できるようになっています。浜辺はアザラシでみっちり埋め尽くされておりました。海の中の黒い点々もアザラシです。


出産シーズンは 11 月下旬から 12 月上旬だそうで。授乳中の母子が沢山いましたよ。赤ちゃんが乳を吸う音が聞こえるくらい近づけます。
母親は漁に出ると数日戻ってこないそうで、帰って来た母親と子アザラシが呼び合う声、というか咆哮の音量がすごかった。


すでにここを訪れた方々のブログに「臭いが凄かった」とあってので、日本から防臭マスクを取り寄せて装着していたのですが、そんなものでは太刀打ちできず…。たとえるなら、オキアミの佃煮の臭いを 1000 倍にした感じ。マスクは、ないよりまし、でしたね。


ここでツレアイが遊歩道からアザラシたちの真ん中へ眼鏡を落とすというハプニングが。落ちた眼鏡はアザラシに引きずられて遊歩道の下へ!
入口の事務所へ引き返して相談したところ、デッキブラシを渡されました。デッキブラシでアザラシを遠ざけつつ、無事、眼鏡を取り戻したツレアイ。眼鏡には、ほんのりアザラシのかほりが付いておりました(笑)

スワッコプムントとケープ・クロスの間にあった集落。
貯水タンクがやたらカラフル。