23 February 2017

My first food of Laos | 初めてのラオス料理


各国料理店が軒を並べるロンドン。
初めてのイラン料理、初めてのミャンマー料理、初めてのペルー料理。。。すべてこの街で経験したのでした。

そしてこの度、友人が見つけたお店でラオス料理デビューを果たしました!
このお店、ロンドンに数店舗あるタイ料理屋さん Rosa's Thai Cafe の共同設立者の方が始めたそうで。

6名以上のグループしか予約を取らない、ということで17時半過ぎに行ってみたら、ご覧のように余裕で席をゲットできました。19時近くには、ほぼ満席になっていたので早めに行くのが吉ですな。


お洒落なカフェ、といった内装。東南アジアにあるバックパッカーに人気のカフェ、といった趣です。
上の写真左の照明がツボ。我が家に欲しい!


まずはラオスのビールで乾杯!
さて料理を、とメニューを見たらば、今英国ではグランジっていうんですか、かすれたフォントが流行っているのですが、それがメニューに取り入れられていて、衰え始めたワタクシの目には厳しかった(涙)

四苦八苦の末、注文した料理は
・雛鳥の炭火焼き
・豚首肉の炭火焼きのラーブ(サラダ)
・バナナの葉に包まれたごはん
の3品。


雛鳥、どーーーーん!
用意されているカトラリーがフォークとスプーンだったので、ここは豪快に手で引きちぎって齧り付きます。お肉がジューシーで美味い!ビールが進みます。
添えられているソースは甜面醤のような味噌に酸味と辛味を合わせたようなお味。唐辛子が効いていて辛いのですが、慣れると病みつきになる感じ。一緒に頼んだごはんに合います。ごはんはおこわのような感じで、少なく見えますがお腹にたまります。

サラダは美味しかったのですが、ワタクシの許容値を超えた辛さで、しばらく唇が腫れた状態に。塩も結構きつく感じました。が、このあたりは言えば調整してもらえそうです。

初めてのラオス料理、特にサラダの甘じょっぱ酸っぱ辛い味付けなんかはタイ料理に近いな、という印象でした。

近くの席の人たちが鍋を頼んでいたのですが、それが素焼きの土鍋に入って出てきて非常に美味しそうだったのですよ。次は鍋だな。 

Lao Cafe
60 Chandos Place,London, WC2N 4HG
Tel: 020 3740 4748
★★★☆☆

22 February 2017

The Past (Le passé) | ある過去の行方

Director: Asghar Farhadi
Writer:  Asghar Farhadi
Stars: Bérénice Bejo, Ali Mosaffa, Tahar Rahim, Pauline Burlet
2013/France = Italy = Iran
★★★★☆

『彼女が消えた浜辺』を観て、 要チェック、と思っていたアスガル・ファルハーディー監督。先日、BBC iPlayer で彼の2013年の作品『ある過去の行方』を発見、大喜びで鑑賞しました。

男女や親子の葛藤にまつわる心理劇に加えて、「犯人は誰だ?」的な謎解きの要素もあって、一瞬たりとも目が離せない秀作でした。

以下、かなりのネタばれとなりますので、これから観るわ~、という方はそっとウィンドウを閉じてくださいませ…。
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さて。映画はパリの空港に到着したアフマドをマリーが迎えに来る場面で幕を開けます。このシーンがねぇ、絶妙なのですよ。2人の関係はまだわからないのだけど、親しさの中に一触即発的な緊張感のある微妙な空気が彼らの間に流れていることはわかるのです。なになに?と一気に惹き込まれます。

やがて2人は夫婦で、だけどアフマドがマリーの元を去って故郷のイランに帰っていたことが明らかになります。マリーにはすでに新しい恋人サミールがいて、彼と結婚するために正式な離婚手続きをすべく、アフマドを呼び寄せたのでした。

このマリーを演じたのが『アーティスト』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたベレニス・ベジョ。魅力的なんだけど、なんだかエライ自分勝手な女性を好演しておりました。『彼女が消えた浜辺』の主人公といい、この監督の描く女性ってちょっとビッチなんですよねぇ。監督の女性観を反映してるのかしらん?

マリーは、自分の2人の娘に加えて、すでにサミールとその息子と一緒に暮らしています。なのに、アフマドにホテルではなく自宅に泊まるよう言ったりするわけですよ。その間、サミールには自分の家に帰ってもらって(!)。そこには最近うまくいっていない、難しいお年頃の娘リュシーとの関係を取り持って欲しいという思惑があるのですが。

さて、このリュシー、反抗期で母親に反発しているのかと思いきや、サミールが既婚者で彼の妻が自殺未遂を起こして昏睡状態にあるのに、結婚を考えている母親が許せない、と。さらには実は妻が自殺を図る前日に、マリーとサミールがやり取りしたメールを彼女に転送していて、それが自殺の原因ではないかと罪の意識に苛まれていたのです。

このあたりの事情をアフマドが聞き出すのですが、一緒に暮らしていた頃はさぞ子供たちに慕われていたんだろうな、というのが伝わってくるんですよね~。

妻の自殺の原因、というのはその後新たな展開があって、結局は謎のままなんですけどね。だけど、本当は何があったのか?を推測するのに十分な材料が提供されているので、一緒に観た人と楽しくあーだこーだ言い合えそうです。

来月には、ファルハーディー監督の新作『セールスマン』が封切られます。是非とも観に行かなくちゃ!

6 February 2017

Venetian tapas | ベネチア風小皿料理


再開発された St James's Market に入っているベネチア風小皿料理のお店 Veneta に行ってきました。
ロンドン市内で何軒ものタパス・バーを経営する Salt Yard グループの新しいお店ということで、かなり期待値高めで訪問。


ほんのりアールヌーボーな内装。照明がかなり落としてあって、ロマンチックな雰囲気です。
ワタクシたちは女子2名での訪問だったのですが、他のお客さんはデートと思しきカップルが多かったです。

さて、そんな感じでオーダーしたのは。。。
ブッラータ、ピンク・ラディッキオ、オレンジ、サンファイアのような野菜、クルトンのサラダ
ミラノ風リゾット、スモークした鱈のような魚、スコッチ・エッグ
菊芋の蒸し煮、カーボロネロ、サツマイモのチップス、ゴルゴンゾーラ・クリーム
タコの炭火焼き、ポレンタ、ペペロナータ、バジルのソース
の4品。

ブッラータ、ピンク・ラディッキオ、オレンジ、サンファイアのような野菜、クルトンのサラダ

ブッラータ、バターのような風味が濃厚でとってもクリーミーでした。ピンクのラディッキオ、何かの花びらかと思って一瞬ギョッとしました(笑) 

ミラノ風リゾットは本日のおススメだったのですが、サフランの風味がほとんどなくて、「高級なケジャリー」のようでありました。今考えると、それが狙いだったのかも?

他の料理も美しく盛り付けられていて美味しかったのですが、どうにもこうにもポーションが小さい!最初に頼んだ4皿では足りず、追加でパスタをオーダー。
したのですが、このパスタがなかなか来なくて、どうしたんだろうね?なんて言っていたら、
「お客さまのオーダーされたパスタですが。。。」
と眉毛を八の字にしたマネージャ氏がやって来て
「シェフが2回作ったものの納得のいく仕上がりにならなかった、と申しておりまして。店からのサービスということで別のパスタに変更していただくことは可能でしょうか?」
と。
軽くビックリしたものの、ならば、と別のパスタをオーダー。今度は速攻で出てきました(笑)

このレストラン、さっきも書きましたが、いかんせんポーションが小さい(タパス、ということを差し引いたとしても)。最終的にワタクシは腹八分で、友人は「なんだか物足りない」と言っておりました。男性と一緒にたらふく食べたらお勘定書きがとんでもないことになりそうです。
とは言え、かなりオオバコな上、今はまだ空いているので「レストラン難民」になりそうな時に備えて覚えておくと良いかも。朝から晩までとおしで開いているということで、中途半端な時間に小腹が空いたときにも使えそうです。

Veneta
http://www.saltyardgroup.co.uk/veneta/
3 Norris Street, London SW1Y 4RJ
Tel: 0203 874 9100
★★★☆☆

3 February 2017

Modernismo in Catalonia 4 | カタルーニャ モデルニスモを巡る旅 4


すっかり間が空いてしまいましたが、秋に行ったカタルーニャの旅。
最後に訪れたのはバルセロナから列車で1時間半ほど内陸に行ったところにあるビックという街。
バルセロナ出身の画家ホセ・マリア・セルト作の壁画が街の教会にあって、それを見に行ったのでした。
なのですが、ワタクシ自身はさほど壁画に興味がなく。おまけにポカポカ陽気のバルセロナとは打って変わってビック激寒。バルセロナ仕様の服装でぶるぶる震えながら歩く羽目に。


という訳で、かなりテンション低めだったのですが、地図をもらいに入った観光案内所でこのお人形さんたちを発見!一気にテンション上がりました。
なんでも、このお人形さんたちは巨人で、毎年巨人が街中を練り歩くお祭りがあるのだとか。是非とも見てみたい、その祭り!(確か7月開催とおっしゃっていたような。せっかく聞いたのに記憶が曖昧。。。) 

ビックは小さいながらも新旧の建築様式の建物が並んでいて、散策が楽しい街。この地方は養豚が盛んだそうで、街中にほんのり芳ばしい香りが漂っておりましたが(笑)


いかにも南欧、な小道。


教会で壁画に大興奮のツレアイと友人J。一人早々に切り上げて広場に出たらば、祭り関係者と思しき人たちが巨人を撮影していました。ワタクシも横からパチリ。おさげ髪と手に持った薬缶(?)が可愛い!

 しばらくの後、てくてく歩いて(!)去って行きました。巨人、デカいでしょ?

謎の植物。花の蕾?それとも果実??


ビックには古代ローマの神殿もあります。ここは、もともと誰かのお屋敷で、お屋敷の中からこの神殿が出てきたのだとか。

今回は寒さに耐え切れず早々に切り上げてしまったのですが、暖かいときに、できれば祭りの時期に再訪したい! 

バルセロナ到着後、駅の外に出たら謎の塔がズラリ。